No.2 婦人科かかりつけ医?
聞きなれない言葉かもしれませんが、「婦人科かかりつけ医」について紹介します。
こどもの頃は男女問わず大半の方がかかりつけ医を持ち、健康であっても健診やワクチン接種を行って成長を一緒に見守ります。成長過程で子どもには、病気も含めいろいろな変化があり、そんな時に相談しやすいかかりつけ医がいることは、保護者の方には大きな心の支えになりますよね。
女性は小児期だけでなく、生きていく過程で大きな変化が多々あります。
思春期に月経(生理)が始まります。月経は毎月1週間程度出血があるだけではなく、女性ホルモンの分泌が頻回に増減することで身体的にも精神的にも影響を与えます。
10代で月経がはじまって以降約40年間、受験・試合・旅行・災害など大きなイベントがある度に月経が来るタイミングを気にしなくてはいけませんし、普段の生活でも勉強・スポーツ・仕事・恋愛・家庭・育児・介護など多忙な日常生活を送りながら、月経に関連する様々な症状によって自分が思うように動けずに苦しんでいる方もいます。
妊娠を望む場合にも、相談する機会がなく不妊治療開始までに長い時間が経ってしまったという方も少なくありません。
そして、いつか必ず閉経をむかえます。数十年間体の中に存在した女性ホルモンが産生されなくなっていく更年期は、女性の体にとってとても大きな影響を与えます。ホットフラッシュや易疲労感など多彩な症状がでることがありますが、多くの方が閉経後も健康的に過ごしたいとも思っていることと思います。
そんな様々な場面で婦人科かかりつけ医の出番があります。
婦人科かかりつけ医と相談しながら、自分にあう月経との付き合い方を見つけて、ぜひ日常生活を快適に過ごしてほしいと思います。また、定期的に通院することで人生の大きな変わり目にも必要な情報や治療が、適切なタイミングで手に入るのではないでしょうか。
女性が自分自身が思ったように人生を進んでいけるように婦人科医療からサポートしたいと考えています。