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頭が下がります

[2023.08.01]

先日のことです。

 

夜、外で食事をしていい気分で帰っていると、前方からふらふらと歩いてくる人がいました。

だいぶお酒を飲んでいるのか、前のめりにつんのめりながら歩いてきます。

 

大丈夫かな~と思って通り過ぎると、

「ゴンッ!」と音がしたので、振り返ると、その人がうつぶせに倒れていました。

 

こりゃいかんと駆け付けたところ、顔から地面に突っ込んだらしく、顔から血を流してけがをしていました。

まわりの地面には血溜まりができていました。

 

転んだ本人はアルコールのおかげであまり痛くないようで「ホテルに帰るわ!ありがとう!」と血まみれの顔で言っていましたが、とてもじゃないですが歩けないし、ホテルも入れない状態でした。

 

 

困った。どうすればいいのだろう。

 

 

病院であれば止血もできるし、しかるべきところに紹介もできますが、夜の路上ではあまりに無力。

警察を呼ぶのも違うし、放ってはおけないし。

 

 

悩んでいると、すぐ近くに救急輪番病院があり、そこに救急車が数台停まっていました。

 

他の患者さんの搬送を終えた救急隊の方に「どうすればいいでしょうか?」と助けを求めたところ、すぐに駆け付けてくださいました。

 

 

暑い中で感染予防のビニールの長袖を着て、他の患者さんを搬送したばかりなのに、いやな顔一つせず駆け付けてくれました。

 

そうこうしていると、他の隊員の方もこられて、搬送が終わったばかりの救急車を出動させて来てくれました。

 

いきなり無理なお願いをしたのにもかかわらず、こちらにも気をつかってくださる声掛けをしていただきました。

そして、近くの救急病院へ搬送していってくれました。

 

 

忙しい中すぐに受け入れてくださった救急輪番病院や、救急隊員の方に本当に頭が下がります。

 

 

今までは救急病院で運ばれてくる人を診察するだけでしたが、実際に現場から搬送してくださる救急隊の方の様子を間近で見て、ちょっと胸が熱くなった夜でした。

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