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内視鏡検査は鼻から?口から?

[2023.05.13]

当院で内視鏡検査を希望される方からよく質問をいただきます。

「胃カメラは鼻からしたほうが楽ですか?口からしたほうがいいですか?」

 

たしかに非常に迷うところだと思います。

内視鏡には以下のパターンがあります。

  • 「口から 鎮静なし」
  • 「口から 鎮静あり」
  • 「鼻から 鎮静なし」
  • 「鼻から 鎮静あり」

 

要は入る場所が「鼻」か「口」か。鎮静(眠り薬)をするかしないか。

実際は、経鼻(鼻から)内視鏡の場合は鎮静を行わないことが多いので、「口から鎮静あり」「口から鎮静なし」「経鼻内視鏡」のどれかになります。

経鼻内視鏡でも鎮静はできますが、鎮静で眠ってしまうと、経鼻内視鏡の検査後にすぐ帰れるという利点がなくなってしまいます。(絶対にオエっとしたくない、という方はもちろん鎮静可能です)

 

その中から選んでください、と言われても実際はなかなか経験がないと難しいですよね。

 

それぞれに利点と欠点があります。自分の思う検査の利点・欠点を書いてみます

経鼻(鼻から挿入)   経口(口から挿入)
  • 嘔吐反射が少ない

経鼻内視鏡の一番いいところです

喉の奥で舌に触れないため、内視鏡検査に特有の「オエッ」となりづらいです

  • 鎮静剤がいらない

検査後すぐに動けるので、運転や仕事もすぐに可能です

  • 会話が可能

話ができるので、検査を見ながら、施行医と会話しながら検査することができます

利点
  • 術前麻酔の時間が短い

経鼻内視鏡と違い、咽頭のスプレーのみです。

  • 操作性が良い

これは検査する側の利点になりますが、カメラが経鼻より動かしやすいです。そのため経鼻内視鏡よりも検査時間が短く済みます

 

  • 鼻の狭い人は検査できない

顔の小さい人や、鼻炎などの炎症のある人はカメラが通らないことがあります。

  • 検査に時間がかかる

鼻を広げるために前処置という準備をします。しっかり痛みをとるために、薬を鼻に入れてカメラを開始するまでに30分以上は要します

欠点
  • 咽頭反射がおこりやすい

胃カメラで一番しんどいのは、のどを通る時の「オエッ」とする感じだと思います。口からカメラをいれると、どうしても舌の奥に触れてしますうので、経鼻に比べるとオエッしやすくなります。

  • 鎮静後の安静が必要

鎮静を行った場合は、目が覚めるまで30分~1時間ほど院内で休んでいただきます。目が覚めたあとも、ふらつきやぼーっとした感じが残ることがあり、当日は車の運転はできません。

 

以上ざっと思いつく利点、欠点を挙げてみました。

 

実際に鼻の前処置(麻酔)をしてみましたが、僕は鼻の奥が結構いたかったです。

妻の経鼻内視鏡をしましたが、「オエっとはならないけどのどが痛い」とのことでした。

看護師さんも経鼻でしてみましたが、「全然大丈夫、鼻が楽」ということでした。

 

 

結局どれがいいのか難しいところではありますが、初めての方、今までの口からの内視鏡がつらかった方は経鼻内視鏡を一度お勧めします。

やはりのどが楽なのと、検査後の回復がはやいという利点が一番大きいと思います。

 

「自分に合った、楽な胃カメラ」がどの方法なのか。

迷っておられる方は一度相談にいらしてください。

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