経鼻内視鏡について
最近徐々に内視鏡をする患者様も増えてきました。
上部内視鏡(胃カメラ)検査をする際に、やはり口からするか、鼻からするかが凄く悩むようです。
実は開院前に、自分で鼻の麻酔をした時、正直痛かったです…。
こんなに鼻痛かったらカメラなんか無理だ!
と正直思いました。
そのこともあって、経鼻内視鏡は本当に楽なんだろうか?自信ないなあ、というところがありました。
しかしですね、いろいろ研究し勉強するとあることがわかりました。
鼻の麻酔は2段階でします。
まず最初にプリビナというお薬を鼻に噴霧します。血管収縮剤で、麻酔の浸透を補助します。
その後にキシロカインゼリーを入れて、実際の内視鏡と同じくらいの太さのチューブを挿入します。
僕はこのチューブを奥に入れた時にすごく痛かったのですが、これは麻酔が足りていなかったことがわかりました。
最初のプリビナを入れてからの時間が短すぎたのです!
5分くらいでほなやってみよか、とチューブを入れていたので、それは痛いだろう、という感じです。
プリビナを鼻にいれて、しっかり30分ほど薬が浸透し拡張するのを待ち、そのうえで麻酔をすると痛みはほとんどありません。
鼻に固いカメラが入ってくるので、どうしても違和感はあると思いますが、やはり口からのカメラに比べるとオエっとなることは少ないようです。
実際に以前口から内視鏡をして、オエオエして検査ができなかったという方も、経鼻内視鏡では一度もオエっとなることなく検査できました。
自分は当然という顔をしながらも「よーし、一度もオエっといわなかった!いい検査ができた」
とこっそり喜んでいました。
患者さんも楽にできて喜んでるかな、と思ってましたが、
第一声が「あー、しんどかった」
とのことでズコーっとなりましたが。
口からに比べたら全然楽だけど、やはりカメラは怖いし疲れた、とのことでした。まあそれはそうですよね。
しかし以前の口から行ったカメラのトラウマは払しょくできたものと思います。
「二度としたくなかったけど、これならまた検査できる」と言っていただきました。
内視鏡に迷われている方、初めての方は経鼻内視鏡を検討してみてはいかがでしょうか