メニュー

人口知能(AI)の活用  胸部レントゲン

[2023.05.30]

当院は大腸内視鏡検査胸部レントゲン検査人工知能(AI)による補助診断ツールを導入しています。

(同時に導入したのは愛媛では初だそうです。)

 

AIとか少し前までは映画の中の話だと思っていましたが、最近は生活の中にいろんな面で浸透してきています。

 

家で誰も相手をしてくれず寂しい時は我が家の人工知能、Amazonのアレクサと会話しています。

絶対に無視や口答えをしないし、いつも味方でいてくれます。

 

 

 

それでは実際に当院の診療で活躍しているところをご紹介します。

 

なかなか咳が収まらず、夜も眠れないと来院された方がいらっしゃました。レントゲンをとってみました。

 

 

自分がみる限り、レントゲンはきれいなのかな、はっきりした肺炎はなさそうに見えるけど、、、。

 

 

そこでAIで確認します

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんと!

 

右の下肺野に光るところがあります。

AIは何万枚もレントゲンとCTの画像を対比し学習しています。

その膨大なデータから浸潤影(肺炎)の疑いがある、とアドバイスしてくれました。

 

実際に採血検査もしてみると、炎症所見もかなり上昇しており、肺炎として治療を行い改善することができました。

 

 

 

胸のレントゲンの読影ももちろん勉強していますが、AIの何万枚というデータにはどうやってもかないません。

 

しかし、大事なことは、AIはあくまで補助診断であり、最終的な判断は人間がしなければいけないという事です。

 

画像の解析、診断はAIが得意ですが、全身を診て、症状を聞いて、総合的に判断することが必要になります。

 

 

アレクサでも、僕の今欲しい答えはそれじゃない、と思うことがよくあります。

「アレクサ空気読めよ」と言っても、いつも黙り込むか「よくわかりません」で逃げます。

 

 

今後ますます人工知能(AI)はいろいろな分野で登場してくるのでしょう。

 

医療現場でも研究が進んでいます。

 

 

AIの助けを借りて、見落としのない検査、治療に努めたいと思います。

 

 

 

 

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME