ラグビー OB戦
先日、愛媛大学医学部ラグビー部の創部50周年記念のOB戦と記念会が開催されました。
OB会会長や顧問の先生が中心となり、記念試合と式典を企画してくださいました。
おもえば大学を卒業してから、もう20年ほどたちます。歳をとった。
もともと関西で仕事をしていたのも、ラグビーがしたいからでした。
神戸はラグビーが盛んなので、たくさんチームがあります。
その中にドクターで結成された、関西ドクターズというチームがあり、僕はそこに所属していました。
大人なので、みんなエンジョイラグビーですが、それなりに真剣にやっていました。
卒業後もラグビーから離れられない、困ったおじさん達の集まりです。
普段は怖い顔して仕事をしている先生たちも、チームに集まるとみな平等で楽しくラグビーをしており、本当に大好きなチームでした。
コロナ禍の前は、たまに部活に顔出したりもしていましたが、最近は全く運動もしていません。
今回も試合にはでないでおこうかな、などと思っていましたが、いざ試合の日になると落ち着かず。
重信のグランドに着くころにはやる気満々でした。
ただ如何せん40半ばもこえると走れない。
最初のタッチフットで冗談ではなくアキレス腱が切れそうになり、呼吸困難になります。
いざ試合が始まると、アドレナリンがでるせいで限界がわからず、バチバチにやってしまいました。
一度ラックからボールを蹴って、これに追いついて拾えば独走や、という場面がありましたが、足がついていかない。
蹴った後に走ろうとするけれども、足が前にでない。
あ、これ走れないわ。こけちゃう。
と思い、ボールに倒れ込んでそれっぽくみせるみたいな。
少しは走れるけど、いざ走り出したら足がついていかない。
息があがるというよりも、足に体を支えて走るだけの筋肉がない。
本当に5mくらいしか全力で走れない。
ただまあ、楽しかった。
数日は筋肉痛でつらい日々が続きますが、昔の仲間とまた集まってラグビーができる幸せ。
丈夫な体に産んでくれてありがとう。
みんな僕と同期か年上の先生です。
それぞれ責任ある立場で頑張っておられます。
先輩方が頑張る以上、僕もやり続けるしかないでしょう。
実はこの中になんと 日本代表チームのチームドクターだった先生もいます。
学生の頃から異常にラグビーがうまくてカリスマ性がありました。
まさかジャパンのチームドクターにまで上り詰めるとは。
ワールドカップでグランドドクターをしており、テレビに映るたびに、自分はなにもしていませんが妙に誇らしい気持ちになりました。
「ラグビーは、少年をいちはやく大人にし、大人にいつまでも少年の心を抱かせる」(仏代表元主将のジャン・ピエール・リーブ)
ラグビーは素晴らしいスポーツです。
紳士のスポーツです。
ラグビーの試合で、大げさに痛がって転げまわったり、審判に文句を言う場面を見たことがありますか?
ワールドカップの大事な試合の時も、審判にイエローカードで退場を命じられたら文句を言うことなく走ってグランドの外に出ます。なんと気高い。
危険なスポーツだからこそ、ルールをきちんと守ることが重要なのです。
また10年後も集まれたいいなあ。さすがに試合はできないかもしれませんが。
いや、やっぱりやるか。