「内科」と聞くと、多くの方は医師が聴診器で診察をする姿をイメージするのではないでしょうか？

　「内科」はとても範囲が広く疾患もたくさんあるので、現在では消化器・循環器・呼吸器・血液・内分泌・腎臓・膠原病・神経など専門科に細分化されています。

　私は「消化器内科」が専門になります。

　消化器内科とは、口から食道、胃、小腸（十二指腸・空腸・回腸）、大腸、肛門まで続く消化管と、これらにくっついて消化液を分泌する肝臓、胆のう、膵臓を専門的に診る科です。

　　　　　　消化管　　　　　肝胆膵

　つまり、おなかの中の臓器すべてを診ているので、消化器内科を受診したことがある方は多いと思います。

　私たち消化器内科医は、いつも聴診するわけではありません。（おなかの動きを確認するために聴診することもありますが。）おなかを触って症状を確認したり、腹部エコーや内視鏡（胃カメラ・大腸カメラ）を使って、おなかの中の様子を観察し診断した上で治療していきます。