内視鏡の話 フジとオリンパス
更新が滞っていました。なにかと毎日忙しく。
発熱が多いですね。インフルのB型も見られるようになりました。
コロナも増えてます。 はやく暖かくなってほしいですね。
あまり書くこともない毎日ですが、ちょっとマニアックな話をしたいと思います。
内視鏡の話です。
多分カメラを触っていない人はどうでもいいぜ、と思う内容とおもいますが、僕はずっと誰かとこの話題を共有したいと思っていました。
「オリンパスか!それとも富士フィルムか!」
内視鏡のメーカーの話です。僕が開業するにあたり一番悩んだことでした。
日本は内視鏡の分野において、世界でもトップです。日本の偉い先生方が世界の内視鏡検査、治療を牽引しています。
その内視鏡のメーカーの2台巨頭がオリンパスと富士フィルムです。
僕が消化器内科になった頃は、内視鏡といえばオリンパスでした。
むしろオリンパス以外の内視鏡を大きな病院で目にすることがあまりなかったですし、学会や研究会で使用される画像もオリンパスのものだけでした。
フジって価格が安くて、扱いやすいので開業医の先生が使ってるカメラだよね、という感じです。
僕も内視鏡医になってこのかた、ずっとオリンパスを使ってました。
フジは何回か触ったことがある程度です。
それが近年になり、フジのカメラがメキメキと進化して、オリンパスに勝るとも劣らない性能を持つようになりました。
以前からそうでしたが、経鼻内視鏡の画像は、一世代前の経口内視鏡よりもずっときれいで見やすいです。
またAI(人工知能)も機械内に内蔵されており、他社のように機械を増やさなくていいのですっきりとしています。
これからの内視鏡は間違いなくAIがトピックスになってきます。
内視鏡を導入するにあたり、もともとオリンパスしか考えていなかったのですが、AIや経鼻内視鏡のことを考えると、
「あれ?フジっていいんじゃない?」
と迷ってしまったわけです。
これまで何年間も使用してきて、手になじんでいるのはオリンパス。
開業するうえでAIの性能や他の検査機器との利便性を考えるとフジ。
このことで非常に悩んだわけです。
誰かの意見を聞きたくても、実際に両方を使用して比較した人は周りにおらず、またネットでも性能の比較はあっても実際の使用感まで書いてある記事はありませんでした。
消化器内科のクリニックで内視鏡は肝です。
非常に高額ですので、購入した後でやっぱりやだ、とはいきません。
そしてわたしは、さんざん悩んでから、結局 富士フィルムの内視鏡を導入することにしました。
どうですか?
どうでもいい話ですよね?
でもいいんです。
次は懲りずに実際にクリニックで検査をしている使用感、実際のところを書きたいと思います。
わずかでも二つのカメラで悩んでる人がみてくれればいいかな、と思い。