子宮内膜症・子宮腺筋症
子宮内膜症
20~40代の約10%に認める、子宮内膜が何らかの原因で子宮の内側以外のところで発生し発育する疾患。
子宮内膜症は、卵巣、骨盤腹膜(ダグラス窩、膀胱子宮窩)、仙骨子宮靱帯、卵管などに発生しやすく、まれに肺や、腸にできることもある。
症状
月経痛、月経以外の慢性的な痛み、性交痛、不妊症など
図:あすか製薬HPより引用
治療方法
保存療法
①対症療法:貧血➡鉄剤、痛み➡鎮痛薬
②ホルモン療法
a.ジエノゲスト(2mg/日)
b.エストロゲン・プロゲスチン製剤(低用量・超低用量ピル)
c.偽閉経療法(点鼻薬・注射・内服) 6か月以内
(③積極的な不妊治療)
手術療法
①対症療法 卵巣嚢腫摘出術・内膜症除去術(腹腔鏡、開腹)
②根治療法 子宮付属器(卵巣卵管)摘出術(腹腔鏡、開腹)
子宮腺筋症
30~40代に多く20~60%ともいわれている。子宮内膜に似た組織が子宮筋層内に発生し,病変部位およびその周囲の子宮筋層が肥厚する。
症状
月経痛、慢性骨盤痛、過多月経、貧血、不妊など
図:あすか製薬HPより引用
治療方法
保存療法
①対症療法:貧血➡鉄剤、痛み➡鎮痛薬
②ホルモン療法
a.ジエノゲスト(2mg/日)
b.エストロゲン・プロゲスチン製剤(低用量・超低用量ピル)
c.偽閉経療法(点鼻薬・注射・内服) 6か月以内
(③積極的な不妊治療)
手術療法
①対症療法 子宮腺筋症病巣除去術(腹腔鏡、開腹)…選択されることは少ない
②根治療法 子宮摘出術(腹腔鏡、開腹)