HPVワクチンとは
HPVワクチン
子宮頸がんの発症には、HPV(ヒトパピローマウイルス)感染が大きく関わっています。
HPVワクチンは子宮頸がんを予防するワクチンです。
・子宮頸がんとHPVワクチンの最新の知見について:日本産婦人科学会「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」
・動画アニメで婦人科がんのことを知ろう: 日本婦人科腫瘍学会「HPVワクチンについて」
現代社会は、メディアやSNSから受け取る情報量が溢れるほど多く、特に医療や健康に関しては信ぴょう性に欠ける情報に触れることで、正しく判断することが難しくなることがあります。
HPVワクチンを接種するかどうか考え中の保護者の方やご本人は、ぜひ上記サイトにアクセスし正しい情報に触れて、子宮頸がんの予防について考えてみてください。
定期接種
HPVワクチンは定期接種で、小学校6年生から高校1年生の女子の接種は公費(無料)で受けることができます。
平成25年6月から約9年間積極的勧奨が差し控えられていましたが、安全性や効果などについての専門家の評価を受け、厚生労働省は令和4年4月から他の定期接種と同様に、HPVワクチンの接種対象年齢の人への勧奨(接種のお知らせの個別送付)を再開しています。
予約方法
- 2診療日前までの予約:WEB予約が可能です。
- 前日または当日の予約:お電話でお問い合わせください。(確保している定数を超える場合、直前の予約では対応できないことがあります。)
- 必ず保護者の方と来院してください。
- 接種券を持参してください。*封筒内に「問診票」が入っています。事前に記入しておいてください。
- 「保険証」「母子手帳」を持参してください。接種回数の記録が必要です。
- 接種後15分院内で待機していただきます。
- 2024年4月以降 シルガード9以外のHPVワクチンは在庫の準備がありません。
- 1回目、2回目にサーバリックス(2価)またはガーダシル(4価)を接種している方も、2回目、3回目をシルガード9に変更しても問題ありません。
- 一般的な接種スケジュール
また、対象年齢の時期が積極的な勧奨を差し控えていた期間と重なったために接種機会を逃した女性へのキャッチアップ接種も行われています。
キャッチアップ接種の対象となる方
- 平成9年度~平成18年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日)の女性
- 過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない女性
以上の2つの条件を満たす場合に、令和7年3月までの間、HPVワクチンを公費(無料)で接種できます。
接種期間:令和4年4月~令和7年3月末まで
予約方法
- 2診療日前までの予約:WEB予約が可能です。
- 前日または当日の予約:お電話でお問い合わせください。(確保している定数を超える場合、直前の予約では対応できないことがあります。)
- 18歳未満の方は保護者の方と来院してください。
- 持参物:「保険証」「母子手帳・または接種カード」
*過去の接種回数が記録されている母子手帳・接種カードなどの提示が必要です。不明な場合は市町村にご自身の接種回数を事前に確認してください。3回以上の接種となっていた場合は自費(29,000円)の支払いが発生しますのでご注意ください。
*接種後15分院内で待機していただきます。
愛媛県以外に住民票があり当院で接種を希望される方へ
まずご自身で住民票のある市町村にお問い合わせください。
当院での接種が可能であることが確認できた後に、ご予約をお願いします。
問診票を必ず持参してください。
費用:29,500円
事務作業・郵便手続きが発生するため、自費接種費用29,000円に追加して事務手数料500円をいただいています。
接種後の対応について
万が一、当院でHPVワクチンを接種した後に気になる症状があらわれたときには、まずは受診してください。症状によっては協力医療機関へ紹介します。
全国に設置された協力医療機関では、接種後に生じた症状の診療を行っています。
愛媛県では愛媛大学医学部付属病院が協力医療機関となっています。
尚、下記のいずれかに該当する方や、食べ物やお薬でアナフィラキシーの既往のある方、アレルギーが多数ある方は、受診後であっても医師の判断で当院での接種を控えさせていただくこともあります。接種する医療機関について、かかりつけの主治医と相談してください。
- 血小板が減少している、出血した際に止まりにくいなどの症状のある方
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害などの基礎疾患のある方
- 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた方
- 過去にけいれんの既往のある方
- 妊娠または妊娠している可能性のある方
- ワクチンを接種した後や、けがの後等に原因不明の痛みが続いたことがある方