最近の発熱外来②
寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
よーし、心機一転、今年も頑張るぜ!と思ったのも束の間。
しんどいものはしんどいですね。
最近やはり発熱の方が多く来院されます。
体感ではコロナがぶり返している印象です。
発熱されている方は、どうしても他の方に移す可能性があるので隔離して診療をしなければなりません。
当院ではその時の状況に応じてカーテンで仕切った場所、前処置を行う個室、車で来院された方は駐車場で対応するようにしています。
そのため同時にたくさんの発熱の方を診察することができないため、受診希望がある場合は事前に連絡いただき、時間調整をするようにしています。
ただ、どうしてもしんどいため直接クリニックに来られる方もいらっしゃいます。
発熱外来をしていないクリニックもあるそうで、かかりつけの病院でみてもらえなかったからそのまま来た、という方もいらっしゃいます。
しんどい中病院まで頑張ってこられたので、なんとか場所をつくって診察するようにしていますが、可能であれば事前に連絡いただけると助かります。
たまにですが、「抗生剤をだしてください」 であったり、「よくなる注射をしてください」という方がおられます。
抗生剤に関してですが、風邪はウイルス感染によるものが多く、抗生剤は風邪には効果がありません。
むしろ耐性菌を増やしたり、抗生剤の副作用がでることがあります。
「前に風邪ひいたときは抗生剤もらってすぐに良くなった」
といわれることもありますが、それは抗生剤で治ったのではなく、治る過程に抗生剤を飲んだだけと思われます。
むやみに抗生剤を使うのがいいわけではないのです。
注射も同じで、一発で元気になる魔法のような注射はありません。
水分が取れない、脱水症状がある時は点滴も有効ですが、そうでなければ必要ありません。注射をすると何となく元気になる気がするのはわかりますが、、、。
結局は個人の感染予防が大事です。
手洗い、うがい、人混みではマスクをする。よく食べてよく寝る。これが大事です。
皆で冬を乗り切りましょう!