内視鏡の話 フジとオリンパス ②
昨日はバレンタインデーでした。
娘がチョコをくれました。
一生懸命手づくりチョコを作っており、作ってるときは「パパにあげるわけないやろ。最近は友達同士でわたす友チョコが普通なんよ」
と言っておりましたが。
作る過程で床に落ちたチョコ、カットした切れ端を「はい、パパの分」と渡してくれました。
今年のチョコは以上になります。
そんなことはいいんです。
それでは皆様があまり興味がないであろう、フジとオリンパスの内視鏡の話の続きをしましょう。
性能的には全く問題ありません。
画像もきれいで、診断能力はどちらかが優れるという事は全くありません。
フジは経鼻内視鏡でも非常にきれいに見えます。
拡大の機能はありませんが、スクリーニングの内視鏡としては文句ありません。
下部内視鏡のAIに関しても、今のところすごく助けられた、という事はありませんが、二つの目で確認できる安心感はあります。
肝腎の使用感ですが、ポリープをとったり、組織をとったりする際のカメラの動きは問題ありません。オリンパスとかわりません。
ただひとつ。結局このことを言いたかったのですが、大腸ファイバーの挿入に関して。
これは非常にひっかかるところがある。
大腸ファイバーは早く挿入することも大事ですが、なにより痛みなく挿入できることが大事です。
それでは挿入時に痛みを感じるのはどんな時でしょうか。
それはファイバーで腸をグーーっと押されて、腸管が引き延ばされるときです。
腸の曲がりがきつい方や、手術後で癒着のある方などは、どうしてもおさないと挿入できない場合もあり、押していると腸が引っ張られ痛みを感じます。
特に曲がりのきついS状結腸などは、痛むことが多いと言われます。
このS状結腸の通過に関しては、フジもオリンパスもかわりありません。
僕が一番フジの大腸ファイバーで引っかかる点。 それは深部結腸(大腸の奥の方)への挿入がしにくいことです!!
今までの感覚では、S状結腸を超えるとほぼ山場は終わりで、あとはすーっと行くことが多い感じでした。
ただフジのカメラはなぜか、横行結腸から奥が非常に入りづらい。特に肝弯という上行結腸に入る位置で難渋することがあります。
オリンパスであれば押すと入ったところが、フジではなぜか力が伝わらずカメラがすすまないことが多々あります。
おそらく押した力が手前のS状結腸や横行結腸で逃げてしまうためと思われます。
オリンパスは確か受動湾曲とかいうカメラが押す力を感じて先端が曲がってくれる(ほんと?)みたいな性能があった気がします。
それも関係するのでしょうか。
またフジの方がカメラが柔らかいのも一因かもしれません。
内視鏡を触っている人しかわからないつまらない話ですが、このことを誰かに共感してほしかったんです。
もちろん内視鏡が入らなかったことはまだないですが、この挿入が難しい時のもやもやする感じを誰かに共感してほしいんです。
以前に内視鏡の記事でオリンパスからフジに変更するのは、「車を国産から外車に変更するような感じ」といった記事を読んだ気がします。
わたくし、もっとぴったりな表現を思いつきました。
内視鏡をオリンパスからフジに変更するのは「電話をアイフォンからギャラクシーに変更するような感じ」。これでしょう!!
慣れればできることも変わらないし、不便もないけれども何か違う。そんな感じです。
どうでもいいですよね。
もしどなたか購入を考えられている先生の参考になれば幸いです。
またもし共感いただいて、いつかファイバーの改良につながれば幸いです。
暇だったので思わずたくさん書いてしまいました。
③に続く